伝統工芸の蒔絵と共に発展した金箔

金箔は純金を叩いて極めて薄い箔の状態に伸ばしたものです

この技術は、伝統工芸である蒔絵の技法と共に発展して来たものです。

しかし最近では蒔絵以外にも多彩な用途で利用されています。

具体的には、箔を貼り付けた様々なグッズやアクセサリーや雑貨と言った装飾としての金を活かした使用方法の他、食用やエステ用まで多様化しているのです。

この金箔は、長い歴史と伝統の技を受け継いで、現在も生産されており、その中心は金沢が担っています。

金沢では、加賀百万石として栄華を極めた時代に、京都の伝統工芸や文化がこの地に伝わり、そこで連綿と伝統技術が守られて来たのです。

そうした背景から、金箔は金沢製が最も有名で、その代表と言えるのが「かなざわカタニ」です。

この会社は明治時代に創建され、120年の歴史を有する専門会社です。

伝統的な工芸品の用途と共に、先に記載した様々な用途に対応する製品を展開し、さらに箔のみならず金粉を綴上の容器に入れて、使用しやすくするなど、今も新たな挑戦を続けています。

そして金以外にも、銀箔等の貴金属の箔や粉末生産も手掛けています。

また箔を貼り付ける体験を実施し、一般の方々へ伝統工芸や貴金属箔等に興味を持ってもらえるように普及活動も続けているのです。

伝統ある会社が、こうした新たな挑戦を続けている事で、伝統の技術がしっかりと守られているとも言えるのです。

興味を持たれた方は、箔の他に接着剤等も販売されており、ネットで購入して自宅で体験されるのも良いでしょう。

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